『あなたのお兄ちゃんは強いわね』
ああ、そうさ。兄貴はすげぇ強いよ。
『ほら、あなたも頑張らないとお兄ちゃんに置いて行かれるばっかりよ?』
兄貴に置いて行かれる?俺は何も兄貴と同じになりたいなんて思っちゃいない。
『お兄ちゃんは強いのにねぇ・・・。』
ああ・・・兄貴は強いよ。でも、だから何なんだ?
『妹はなんて情けないのかしら。』
妹なんて言うな。俺は女に生まれたかったわけじゃない。
『駄目ね、妹は。全然駄目じゃない?』
うるさい・・・。お前らは何が言いたいんだ。俺と兄貴を比べて、そんなに楽しいのかよ。
『お兄ちゃんは立派なSeeDなのにね。』
SeeD・・・SeeD・・・SeeD・・・ッ
『妹は、なんて弱くて情けないのかしら。』
うるさいっ!!!!
・・・何が・・・言いたいんだ・・・。
俺が・・・俺が、兄貴に勝てないのがそんなに嬉しいのか?
兄貴は・・・俺を置いて強くなるのが、そんなに楽しいのか?
俺は女だ・・・でも、女だからって弱いままでいいなんて思っちゃいない・・・。
俺は強くなりたい。兄貴なんて目じゃないくらいに、ずっとずっと強くなりたいんだ・・・。
SeeDになるのなんて当たり前だ。SeeDになったところが、スタート地点なんだ。
俺と兄貴を比べるな。
絶対に強くなってやる。
俺を足蹴にして最強へと近付いた兄貴よりも、ずっとずっと強くなってやる。
俺はガルバディアガーデンで最強になった。
でも、まだまだ足りないんだ。
世界の高みへ。世界の最強へ。
<続く>
=コメント=
とりあえず・・・序章(笑
駄目だぁ・・・。
なんか強さへの執着心がすごいって言うか(笑
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