人を人と思わない言い方。






そんなの、私は許さない。






心の鎖






桜が散って、ようやく青い葉っぱが顔を出した時期。

まだ名残の桜の花弁は道路にチラチラと舞っている。

車のエンジン音が遠ざかり、どこかで自転車のベルが鳴っている。

そんないつもの普通の日常。

日に日に気温は上がり行くばかりである。まだ5月の最初だというのに、

夏とほぼ同じ気温とはどういうことだろう。

そんなことを考えながら、はぼんやりと窓の外を眺めていた。

流れて行く飛行機雲。さんさんと輝く太陽。

太陽も、既に夏の日差しである。

入寮も決まり、今日は一度クラウドの家に行った後荷物を運び出さなくてはならない。

そしてそのまま寮の部屋に荷物を運び込み、寮での生活が始まる。

同室者はティファ。屋上の場所を聞いたときに一度話したきりだが、

今日からは毎日顔を合わせることになる。




「・・・であるから、ここのXは・・・」

今は数学の時間。セフィロスの良く透る声と、黒板に文字を書くチョークの音が教室に響く。

いつもなら真面目に受ける授業なのに、何故か今日は気落ちしていた。

頭が上手く回転しない。そして何より、今日何かが起こりそうな胸騒ぎの予感。

のこういった予感というのは、十中八九当たっている。

きっと今日、何か出来事が起こるのだ。

何故か、はそう確信していた。


「ではここの問題を・・・そうだな、。解いてみろ。」

一体何が起こるのだろう?誰かと衝突をするような気がする。

「・・・聞いているのか。」

衝突というのは本当にぶつかるわけではない。

口と口で、大喧嘩をしそうな予感がするのだ。

「・・・。」

だが、そうなると誰と喧嘩をしてしまうのかと心配になってしまう。

友達と喧嘩など起こしたくもない。

っ!!」

「ぅあっ、はいっ!!!」

は驚いてイスから立ち上がると、黒板を見つめた。

黒板の前に立っているセフィロスが、腕組みをしてこちらを睨み付けている。

は教室全体を見回し、やっと自分の状況を理解する。

「・・・良い度胸だな。私への挑戦のつもりか?」

「い、い、い、い、いえっ!そんなことはありませんっ!!」

セフィロスは尚もを睨み付けたままである。

「ならばこの問題を解いてみろ。」

は慌てて教科書とノート、そして黒板とを見比べる。

・・・いかん、さっぱりわからんではないか。

ぼんやりと窓の外を眺めていて、授業の内容をろくに聞いてもいなかった

いきなり問題が解けるはずもなく。

は内心冷や汗だらだらである。セフィロスは黙ったままを見つめているし。

怖いことこの上ない。

「どうした?これしきの問題が解けなくてどうする。」

「あ、いえ、そ、その・・・・・」

は焦って逆に頭が真っ白になってしまった。

問題の解き方を考える余裕もない。

教室に沈黙が流れる。ジタンとティーダが心配そうにこちらを見ているのがわかったが、

どうせ心配そうにこちらを見るのなら助け舟のひとつでも出してくれと思わずにはいられない。

ユウナは必死にジェスチャーで解き方を教えようとしてくれているが、

なんだか変な踊りをしているようにしか見えない

ガーネットは教科書のページを指差して解き方を知らせようとしている。

ごめん、あまりに席が遠くて教科書のページ数まで見えないのだよ

駄目だ、焦って何も考えられない。

「わ、わかりません・・・。」

「今日の宿題はテキストの23ページから48ページまでだ。以上。」

セフィロスが言った瞬間、チャイムが鳴った。

は顔面蒼白になる。あまり怒っていないように見えたセフィロスだが、

宿題がいつもの3倍ほどになっている。

きっと心の中でははらわたが煮えくり返る思いをしているに違いない。

セフィロスは黙って自分の教科書を持つと、そのまま教室を出て行った。

は力が抜けたようにストンとイスに座り込む。

それを囲むようにして、ティーダとジタン、ユウナとガーネットが集まって来た。

「大丈夫ッスかー?」

「おいおい、どうしたんだよ。らしくないじゃん。」

はウルウルと目に涙を溜めてティーダとジタンを見上げた。

そのあまりの可愛さにウッと詰まるジタンとティーダ。

「ご、ごめん・・・・宿題・・・3倍になっちゃった・・・・。」

いつもなら7ページくらいで済む宿題なのに、今日の宿題はその3倍になってしまった。

自分がちゃんと問題を答えられていたら。きっと、宿題がこんなに増えることもなかっただろう。

どうしても後ろめたい気になってしまって、は俯いた。

ティーダとジタンはの肩をぽんぽんと叩き、ニッと笑う。

「だーいじょうぶだって。宿題なんてすぐに終わらせようぜ!」

「そうッスよ。今日の放課後良かったら一緒にやらない?」

はどうしようか考える。一緒に宿題が出来るというのは嬉しいことこの上ないのだが、

今日は入寮の日。荷物を運び出さなければならないのだ。

けれど数学でわからないところは結構あるし、ほんの少しなら一緒に勉強しても大丈夫だろうか。

「それじゃ・・・うん、30分くらい、一緒に宿題やってもいい?」

「「もちろんっ!」」

ティーダとジタンの声が重なる。

は二人の笑顔を見て、少し救われた気分になった。

「ホントごめんね、ユウナ、ガーネット。一生懸命私に答えを教えようとしてくれてるのが

わかったんだけど、どうしてもわからなくって・・・。」

言うと、ユウナとガーネットは苦笑した。

「仕方ないよ。セフィロス先生の問題って難しいもんね。」

「そうそう、受験校並みだよね。気にしなくていいよ。」

は微笑み、ありがとうと言った。




幻想学院は、元々かなりの高い偏差値である。

だが、その中でも数学は飛び出て難しいのだ。まぁ、数学がセフィロスだと考えれば

それはそれで納得出来るのだが。うんうん。

ヴィンセントの歴史もなかなかに難しいものだが、セフィロスの数学に比べれば苦ではない。


一番簡単な教科はなんだろうと考えてみると、恐らく誰もが「英語」と答えるだろう。

英語の担任はレノ。いつも話の語尾に「〜、と。」と付けるのがクセである。

そのため、レノはいつも「My name is Reno、と。」と言ってしまうのだ。

だがルックスは決して悪くない。セフィロスやヴィンセントに負けない女子の支持を集めている。

もちろん教科外で人気の高い教師もたくさんいる。

例えば、保健医のシーモア、初等部担当のクジャなど。



よくよく考えてみれば、ここまで選り取り緑の学校とは珍しいのではないだろうか。

ルックスの良い教師がたくさん。金持ちで顔の整った生徒がたくさん。

正に楽園である。・・・授業時間を除いて、の話ではあるが。



「エアリス先生も人気だよなぁー。」

いつの間にか人気な教師の話になってしまっているが、それはそれで悪くない。

はティーダの言葉にうんうんと頷いた。

「授業はわかりやすいし、優しいし、美人だし、文句ないよね。」

「ねー。何せあのクラウド先輩がエアリス先生の前では素直になるんだもんね。」

横からユウナが言う。クラウドの名前が出て、の思考は一瞬一時停止した。

胸のあたりがモヤモヤする。何故だろう。とても嫌な感覚だ。

「・・・え?」

やっとのことで口を開き、言う。だが、の様子に誰も気付いた様子はない。

ユウナは言った。

「クラウド先輩ね、エアリス先生の授業の時だけすっごく素直なの。

一時期『クラウドはエアリス先生に惚れている!』とかいう噂まで出たんだよ。」

ティーダとジタンはハタハタと手を振って、馬鹿らしいとでも言うように言った。

「くっだらねぇな。クラウドがエアリス先生のこと好きになるわけねぇだろ。」

「そうッスよ。クラウドが誰かを好きになるとしたら、一人しかいねぇもんなっ。」

そう言って、ティーダとジタンは顔を見合わせてニシシと笑った。

ユウナとガーネットは首を傾げ、はポカンと口を開けている。

「「まっ、クラウドやスコールにアイツを簡単に落とさせるつもりはないけどっ。」」

「え?ねぇ、アイツって誰?」

「すっごく気になる!誰のことを言ってるの?」

ユウナとガーネットは身を乗り出してティーダとジタンに迫っている。

ティーダとジタンはしれっとしながら「秘密〜」と上手くかわしているようだ。

はしばらくその様子をぼーっと見つめていたが、やがて席から立ち上がると

無言のまま教室を出て行った。

そんなを見て、四人は顔を見合わせる。

「・・・何か悪いモンでも拾って食ったのかな。」

「ジタン、お前じゃあるまいし、が拾い食いなんてするわけねぇッスよ。」

ジタンのボケとも天然とも取れない言動に、ティーダが迷わず突っ込む。

そんな二人の漫才を横目に、ユウナとガーネットは心配そうに

が消えた教室の扉を見つめていた。







「クラウドやスコールに好きな人、かぁ・・・・考えたこともなかったなぁ。」

廊下をテクテクと歩きながらは呟いた。

いくら問題児だなんだと騒がれたとしても、彼らだって人間なのだ。

誰かを好きになったりする感情は必ず持っている。

つい、彼らを特別視してしまっていたのかもしれない。

「はぁーあ・・・なんだかなぁ・・・。」

重い溜息をつき、は一旦立ち止まった。

そして再び歩き出す。1号館にある自動販売機にジュースを買いに行こうと思い、歩き出す。

方向音痴のも、大分幻想学院の校内の把握は出来ている。

少なくとも、1号館と5号館に行くのだけは大丈夫だ。

あとは2号館と3号館への道のりを把握すれば大体は大丈夫なのだが・・・。



もう少しで職員室に差し掛かるという時、はふと立ち止まった。

何やら言い合いのような声が聞こえてくる。ヒステリック女性の声と、低い男性の声。

男性の声には聞き覚えがある。恐らくヴィンセントの声だろう。

ヴィンセントは誰と話をしているのだろうか?

はそう思い、首を傾げた。

「もういいわっ!!こんなのじゃ話にならない!!」

急に目の前のドアが開き、大声を上げながら一人の女性が出て来た。

声からしてヴィンセントと言い合っていたのはこの女性だろう。

真っ赤なスーツに身を包み、長いウェーブの茶髪に赤い口紅はキツそうな性格を表している。

「待ってください。これはクラウド自身が決めたことです。」

そう言いながら、部屋からヴィンセントが出て来る。

女性はヴィンセントを睨み付けた。

「ふざけないでくださる?あの子の進む大学はあたしが決めるわ。

幻想大学なんかに行ってもらったら、こっちが困るのよ。」

「けれど、もう進路の書類は提出済みです。」

「そんなの無効よ。あんな馬鹿な子供達なのよ?

せめて大学くらいは良いところに行ってもらわなくちゃ困るわ。」

は呆然と目の前で繰り広げられる女性とヴィンセントの会話を聞いていた。

まさか。

まさかと思った。

けれど、この女性は、もしかしなくともクラウドとユフィの母親なのではないか?

は思い、女性を見つめる。

「・・・言葉の暴力で子供を押さえつけるというのはどうかと思いますが。」

ヴィンセントが睨みながら言う。女性は鼻で笑うと、うざったそうに髪をかき上げた。

「先生、よろしくて?言葉の暴力って一体なんなわけ?

私はあの子達の母親よ。母親のあたしに貴方が命令する権利なんてあるの?」

「それは・・・」

「あー・・・全く面倒だわ。あんな子供達なんて、生まなければ良かったわ。」




――――・・・アンタなんて、生まなければ良かった




は目を見開く。

自分でも、今の自分を止めることは不可能だった。






「ちょっと待ってください。」

つい声を発していた。

ヴィンセントが弾かれたように振り返り、驚いた眼差しでを見つめる。

女性は眉をしかめ、面倒臭そうにを見やっている。

は女性の元に歩を進め、女性を見上げた。

「貴女は、クラウドのお母さんですか?」

「・・・あんた誰?・・・そうよ。あたしはクラウドとユフィの母親よ。

あんなのが私の子供だなんて認めたくもないけど。・・・それが何か?」

挑発的な女性の物言い。だが、は動じなかった。

「今の言葉、撤回してください。」

「はぁ?」

自分でもなんて唐突なんだろうと思う。

だが、言わずにはいられなかった。決して、止めることは出来なかった。

「・・・あんな子供達なんて、生まなければ良かった、

あんなのが私の子供だなんて認めたくもないって言いましたよね。

その言葉、撤回してください。」

「あんた誰なの?生意気ね。・・・あんたに何がわかるって言うの?」

はきっぱりと言い返す。

「わかります。私も、家庭問題でこの間まで悩まされてましたから。」

「生憎他人のことなんて興味ないわ。」

は女性の睨みを流している。

それを知ってか知らずか、女性は少々苛付いているようだ。

「私の家庭問題を解決してくれたのは、クラウドなんです。

・・・私の恩人を貶すような物言いはやめてくれませんか。」

「私はあの子の母親よ。」

「どうせ名ばかりの母親でしょう。母親母親って・・・聞いてたら、

さっきからそればかりじゃないですか。

聞きますけど、あなたはクラウドやユフィに母親らしいことをしてあげてるんですか?」

聞かれ、女性はグッと押し黙った。だが、またすぐに余裕の表情を浮かべて言う。

「事実は変えられないわ。私はあの子達の母親よ。

・・・まぁ、誰にも望まれずに生まれて来たということは確かでしょうけどね。」

は唇を噛み締めた。




誰にも望まれずに生まれて来た?

そんなことない。

クラウドとスコールは、私を助けてくれた。

苛められていた時・・・泣いていた時・・・

慰めて欲しい時・・・助けて欲しい時・・・

私が願った瞬間は、クラウドもスコールも私を救ってくれなかった。

けれど、クラウドもスコールも言ってくれた。




――――そんなこと、ない。





――――・・・俺は無駄じゃないと思う。





誰もが涙を流すものだから。





――――俺がもし、その場にいたら・・・間違いなく、俺はを助けていた。





クラウドもスコールも、助けてくれた。

私を、救ってくれた。






「私は、望みました。」



はっきりとした声。女性は眉をひそめる。



「私は、クラウドの存在を望みました。」



ヴィンセントも目を見開く。



「私を絶望のどん底から助け出してくれたのは、クラウド達なんです。」



女性は驚いていた。

度肝を抜かれたように目を見開き、自分の目の前にいる真っ直ぐな瞳の少女を見つめた。

は視線を逸らそうとはしなかった。

女性の視線を真っ向から受け止め、そして弾き返していた。




「誰もが必ず、誰かに望まれて生まれて来てるんです。

誰にも望まれずに生まれて来た、なんて二度と言わないでください!!!」




廊下に、の声が響き渡った。

女性は息を飲み、一歩後ろへ下がった。

の気迫に気圧されたのだろう。冷や汗を浮かべている。

「・・・それじゃあ聞くけど・・・。」

女性はを睨み、言う。

「あんたは誰かに望まれて生まれて来たわけ?」

言われては目を見開いた。

考えたこともなかった。自分が誰かに望まれて生まれて来ただなんて。

そんな大それた事、考えることが出来るはずもない。

沈黙するを見て、女性は鼻で笑った。

「何もわかっちゃいないくせに、生意気言うんじゃないわよ。

結局あんたは誰にも望まれてなんかいないってことじゃない?・・・馬鹿ね。」

女性はそれだけを吐き捨てるように言うと、長い髪を翻してその場を去って行った。

女性の後ろ姿を見つめ、は目を細める。

ただ呆然と、去って行く女性の後ろ姿を見つめていた。



・・・。」

ヴィンセントが言う。はハッと顔を上げ、ヴィンセントを見た。

そして慌てて顔を赤くした。

「あっ、ご、ご、ごめんなさいっ!!なんか、つい口走ってしまってっ・・・そ、その・・・。」

はアタフタしている。ヴィンセントはそんなを見て、目を細めた。

「あの、その、つ、ついというか・・・なんというか・・・」

は必死に言い訳を考えていたが、不意に目の前が黒色に包まれた。

ハッとして顔を上げて、初めて今自分が置かれている状況に気が付く。

「あっ!?えっ、せ、先生っ!?!?」

そう。

は、ヴィンセントに抱き締められていた。

すっぽりとヴィンセントの腕の中に収まっていて、は慌てた。

声が引っ繰り返っている。だが、ヴィンセントはを離そうとはしなかった。

ヴィンセントはもちろんわかっていた。

こんな現場を誰かに目撃されたら、ただではすまないと。

自分の立場が危うくなるだけではなく、まで危うくなってしまうことも。

けれど、今は抱き締めてやりたかった。

あの強情な女を前に、よくぞあそこまで言ってのけたと褒めてやりたかった。

「・・・先生・・・?」

の不思議そうな声がヴィンセントの耳に届く。

ヴィンセントは微笑み、腕に力を込めた。

ありがとう、と、良くやった、という想いを込めて。


そう、せめて、今だけは。









そんなとヴィンセント様子を、物陰から見ている二人の人物がいた。

腕を組み、壁に寄り掛かりながら彼は口を開く。

「・・・クラウド、お前はどうしたいんだ。」

聞かれたのに対し、クラウドは口を開こうとはしない。

ただ唇を噛み締めて、拳を震わせている。

は、お前のためにあそこまで言ったんだぞ。」

「そんなことわかってるっ!!」

声を荒げ、クラウドは答えた。

わかっている。だからこそ、何も出来ない自分が歯痒い。

「・・・俺は、強くない。」

クラウドが呟く。

「・・・俺は、強くなんてないんだ・・・。」

呟き。けれど、それは悲痛な叫び。

スコールはクラウドを見つめ、目を伏せた。

「・・・それは・・・俺も同じだ・・・。」

クラウドは片手で顔を覆い、沈黙した。

スコールはそんなクラウドの様子を見つめたまま、動こうとはしない。

「・・・どうすればいいのかわからないんだ・・・。

どうすればを助けてやれる?・・・はまだ救われてなんかいない・・・。

・・・わかってるんだ。が俺達に見せる笑顔は、どこかまだ・・・

無理をして笑っている作り笑顔なんだよ・・・。」

クラウドは悔しそうに呟く。今度はスコールが沈黙する番だった。

スコールだって気付いていた。

の笑顔は、どこかぎこちないものなのだと。

恐らくあれは、まだ心に残っている悔恨の作り出す作り笑顔だと。

けれど、どうすればその悔恨を取り除いてやれるかはわからない。

「・・・俺達が支えてやらなくちゃならない・・・。」

「・・・けれど・・・俺達は、まだに頼っている・・・甘えているんだ・・・。」

作り笑顔だとはわかっていても、あの優しい笑顔を見るとどうしても頼りにしてしまう。

自分達が支えてやりたいのに。は、支えさせてはくれない。







「・・・守りたいんだ・・・」







「・・・支えたいんだ・・・」








二人の呟きは、窓から流れ込んでくる風に流されて消えた。





<続く>


=コメント=
ぎゃっはっはっは!!!(爆
にょんにょん!パソ復活でつい気合を入れて書いちゃった!エヘ!
またまた急展開を見せたわ、この話。ウヒヒヒ!!(壊
クラウドの母も無事登場!!あんまり意味ないけど(ぇ
まぁいいのさ。兎にも角にも急展開!!
予定では次回が体育祭の準備とヒロイン苛めの話?
いやぁ、そろそろやりたいと思ってたんだよね、クラスコジタティファンの強烈な苛め!(笑
なんだか花より男子っぽい話の展開だなぁ。
まぁ、それだけじゃ短くなり過ぎちゃうから、
着ぐるみの『あの人』をそろそろ出そうかな(爆
あっ、校長を出しても面白いかもね!!(笑 [PR]動画